:あなたは愛犬を褒める時、どのように褒めているでしょうか?
ドッグトレーニングをする上で、褒めることはとても重要です。
犬に何か教えるときは「できないことを叱り罰を与える」ではなく「できたことを褒めて良いことが起こるようにする」が鉄則です。
ただ、この”褒める”というの行為を勘違いしてしまっている場合があります。
「褒める=喜ぶ」とは限らないのです。
状況や褒め方によっては、逆に混乱させてしまうことがあります
🐾状況に合った褒め方を意識することで、学習効率が上がる
状況に合った褒め方は大事です
【例えばお散歩トレーニング中】
飼い主さんの愛犬は「散歩中に他犬を見ると吠えてしまう」という問題がありました。
そのため『名前を呼んだら飼い主の方を見る』という練習を事前に行ってもらいました。
その後、外で他犬の存在を気にしていても、飼い主さんがその犬の名前を呼ぶと「スッ」と飼い主さんの方に意識を切り替えてくれるようになりました。
ここまではとても良いのですが、その後でもったいないことがよく起こります。
わたしが「飼い主さんの顔を見たことを褒めてあげてくださいね」と伝えると
「そうそうそうそう!!〇〇ちゃん偉い!お利口お利口!⤴︎⤴︎」
という風に黄色い声で褒めてしまうのです。今まで練習したことを愛犬がしてくれたら、嬉しいのはとてもよくわかります(笑)
ですが、その時の犬の表情をよく観察すると、喜んでいるというよりも困惑していることが多いのです。
その上、飼い主さんに向けて「落ち着け」というシグナルを送っています。(体をかいかいする・鼻先をペロっと一瞬舐める・あくびをする・地面の匂いを嗅ぐフリをするなど)
加えてわたしが「なぜそのように褒めるのですか?」と聞くと
だいたい「声のトーンを高くした方が犬は喜ぶというのを聞いたことがあって・・」という答えが返ってきます。
確かに喜ぶかもしれません。
ですが、愛犬の表情やボディランゲージをよく観察すると、この場合は逆である可能性の方が高いです。
要するに、褒めているつもりでも
犬目線だと「飼い主が落ち着きなくて困ってます」と考えているわけですね。
褒められた犬が不快になってしまっては意味がありません。
なので、この場合の褒め方は「いい子ね」ぐらいで十分です。
ただでさえ、散歩中に吠える犬というのは不安や緊張・興奮状態にあります。
そのため、どれだれ落ち着いた状態にできるかが肝になります。
逆にトイレトレーニングをする場合は、あえて喜びの感情もりもりで褒めてあげた方が覚えやすくなります。飼い主の感情が強い方が、より犬の印象に残るからです。
このように
褒め方一つとっても、愛犬の学習効率は変わってきます。
状況に合った褒め方ができているか?本当に喜んでいるのか?
よく観察して愛犬が困らないようにしてあげましょう!
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