わたしは仕事柄、たくさんの飼い主&ワンちゃんのペアと接します。
そして、しつけ相談や出張トレーニングをした際に、『イヌとの暮らしに苦労されている』飼い主さんの『性格』には、ある共通点があることがわかりました。
今回は、最も多かった3つをご紹介します。
あなたも、このうちのどれか一つでも当てはまっているでしょうか?(°▽°)
①神経質
*神経質は多様なタイプがありますが、ここでは一般的に使用される『些細なことを気にする性格』をさします。
神経質には良い面と悪い面がありますが、イヌとの暮らしにおいてはあまり良いとは言えないでしょう。
例えば、
以前「イヌ は前を歩かせない方がいいよ」と知人に言われて、それから散歩のときには、前を歩かせないように努力されている飼い主さんがいました。
イヌが前に出るたびに、リードでショックを与える方法をされており、イヌはストレスシグナルを頻繁に見せていました。
「ちゃんとしつけをしないといけない」
そういった使命感や責任感があり、なんでも完璧にこなそうとしてしまう人ほど、イヌに対して無理強いをする傾向にあります。
イヌは生き物ですので、当然いうことを素直になんでも実行しません。
完璧を求めると、いうことを聞かないイヌに対してイライラしやすくなってきます。
きっちりやろうとする姿勢は、物事を成し遂げるためには大切の要素なのですが
イヌとの暮らしにおいては、相手(つまりイヌ)に負担となっている可能性があります。
神経質があまり行き過ぎると、
ストレスが増える(イヌ)⇨問題行動(吠える・唸る)が起こる⇨イライラが増す(飼主)⇨ストレスが増える(イヌ)⇨問題行動(吠える・噛む)が起こる⇨イライラが増す(飼い主)
という悪循環に陥ります。
イヌとの生活には、お互いのためにも、ある程度の妥協「まぁこんなもんだよね」が必要です。
②心配性
日本人は心配性な方が遺伝的に多いと言われています。
そういう方がイヌと暮らすと苦労します。
イヌは、人には理解できないような行動を本能的にします。
例えば、ウンチを食べる(糞食)・草や砂利を食べる・車を追いかけるなどです。
そして、彼らは「なぜそれをするのか?」を自ら喋ってはくれません。
理由を言ってくれたら、安心するのにね・・・。
なので余計に心配になりますよね。
心配性は人間の本能の一つです。心配すること自体は正常な心理ですし、心配するからこそ未然に危険はを避けることもできるでしょう。
ですが、度合いがすぎると心身ともに疲弊してしまいます。
もちろん、愛犬もストレスが多くなり、それによって問題行動を引き起こします。
すると、新たに起こった行動さえも心配になってしまい、またストレスを抱えます。
これもまた、心配の悪循環に陥ってしまいます。
『心配』というのは『わからない』からするのです。
なので、イヌの勉強をして知識を増やしていくか、詳しい人に早めに相談する方が良いでしょう!
③綺麗好き
散歩から帰ってきたときに、イヌの足をキレイにする人は多いとおもいますが、その中でも過剰にキレイにする方がいます。
例えば、散歩のあとは毎回、風呂桶にお湯を貼ってそこにイヌ の足をつけて、タオルで拭く。肉球の間も念入りにふく。
そういう飼い主さんもいます。
イヌにとって『足をタオルで拭かれること』も『風呂桶に足をつけられること』も不自然な行為です。
イヌ の足をキレイにしないと、部屋が汚れてしまうのはわかります。
ですが、部屋が汚くなることを嫌がって、イヌが嫌がることを続けてしまうとどうなるでしょうか?
続けていると、だんだんイヌは抵抗(噛んだり、暴れたり)するようになります。
抵抗された飼い主は、もっと押さえつけてキレイにしようと試みます。
すると、イヌはもっと抵抗しようとします。
そして、最終的には足をふくことができなくなって、ドッグトレーナーに相談を持ちかけます。
「部屋が汚くなるのは嫌だ!」
そういう方は、そもそもイヌを飼わない方が良いでしょう。
イヌの被毛は、ほこりや塵、花粉が付着しやすく、散歩に出るたびにそれらを持って帰ってきます。
人間のように、毎日お風呂に入るのも難しいですからね。
かといって汚れるのが嫌だからと散歩に行かなければ
イヌは運動不足や刺激不足で、問題行動を起こしやすくなります。
抜け毛の量も犬種によって変わりますが、基本部屋の中は抜け毛で汚れます。
(プードルを飼っていた人が柴犬を飼い始めると、抜け毛の量に驚愕するでしょうねw)
というわけで、綺麗好き(潔癖症)のひとだと、イヌと暮らすのは苦労するでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は『イヌを飼うと苦労する性格』を3つご紹介させていただきました。
神経質・心配性・綺麗好き
これらのうちどれか一つでも当てはまっていたでしょうか?^ ^
愛犬の問題行動で相談に来られる飼い主さんは、どれか一つは当てはまっています。
一方で、どれも当てはまっていない方もいらっしゃいますが、そういう方の愛犬の問題行動は割とすぐ解決します。
やはり、飼い主さんの『性格』に影響されている問題行動では、まずは飼い主さんが変わる必要があるため時間を要します。
悪循環に陥っている場合はなおさらです。
もし、あなたがこれら3つの性格に当てはまっていて、愛犬に問題行動が起こりはじめているのなら、早めに相談しましょう!
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